2013年12月16日月曜日

9e années



12/14で9年目に突入しました。 有限会社ハヴィーナ。
会社として9年目で、オリジナルブランドは次の2月で3年目突入になり、オーナーデザイナーである私も区切りの年齢になります。。

去年8年目を迎え、ぼんやり10年目を意識しだしたけど
いよいよスパートな9年目。

順風満帆というわけでもないですが、毎年歳を重ねることができるのは
順風満帆じゃないだけに余計にウレシイのかも。

沢山の方のお陰で新しい年を重ねさせて頂いています。
水面下で進行中のことも沢山あって、折角の機会だからとこの日に合わせて
ご報告をとか考えたりもしたけど、結局当日はイベント応援やらなんだで過ぎてしまいました。

次年の計画などは年末にちょっと落ち着いた状況で書けたらと思っています。

慌ただしいままですが、9年目の区切りを楽しく過ごすことが出来ました。

これからも色々とトライしていきたいと思っていますので
どうぞよろしくお願い致します。

画像はお友達のお菓子ブランドmicarinaちゃんのthank you クッキー。
いろんな思いを抱え葛藤しながらモノづくりをしている沢山の友人や仲間、それを理解し購入してくれるお客さまに支えて頂いていると感じながら自分のなすべきことを見失わずに成長していきたいとおもっています。

どうぞよろしくお願い致します。


2013年11月3日日曜日

酉の市

いつの間にかもう11月。
12月がイベントであっという間に過ぎてしまうので、もう今年も年末の心境です。
今日は酉(とり)の市の1の酉、前夜祭ということで、最近お知り合いになった、アトリエのある新宿1丁目新宿御苑界隈の町内会長さんたちと大酉祭へ。

まずは腹ごしらえ。
先日、獺祭(だっさい)飲んで気に入ったけど、これもなかなか。

特に左の「極上」というやつはなかなか手に入らないのだとか。かなり芳醇。
とりあえず日本酒飲んで、蕎麦食べて、向かうは新宿・花園神社。


芸能関係の神様でもあるからタレントさんの名前も多い。
芸能ではないけど、新宿を拠点にするものとしてハヴィーナの提灯とか出せたらいいなー。


去年の熊手をお返しし、ちょっとだけ大きいのをチョイス。
町内会長のご贔屓のお陰ででこのサイズでは普通入れてもらえない社名まで入れてもらい、
手締もやってもらって、上機嫌。


熊手の露天は沢山あるけど、贔屓になるとまたよいよう。
私は四谷7番で購入。


酉(とり)の市は11月の酉の日に開催。2回あるときと3回ある時がある。
今年は3回ある。
それぞれ1回めは1の酉、二回目2の酉、3回め3の酉と呼ばれる。

それぞれの酉の市前日は、前夜祭が。
今日は一の酉の前夜祭。


前回は3の酉ギリギリに行ったのに、町内会があると、こういう行事は出遅れないものね。

最後は御苑のおでんやさんで〆。

新宿って以外と下町っぽくてとってもアットホームな感じになってきた。
ご縁をつないでくれた皆さまに感謝。

そして今回の熊手はこれ
いっぱいオプション付けてもろた。

ちなみに去年のはこれ

去年のも可愛くて好きだったけど、
グレードアップしたことだし、これからまた頑張ろうという気持ちになりました✩

どうぞよろしくお願い致します。


2013年10月21日月曜日

再会

先週は半年ぶりにイギリスの誇る若手デザイナーChrisとランチ。
(大げさじゃなく、本当に有能なデザイナーです。)



長身のジェントルマン。

また連絡くれて色んな話ができて嬉しい!

前回来日時、そんなデザイナーと知らず機能的でアクティブなのにモードな感じの服に惹かれて話してたら、ブランドを立ち上げての年数も近く、感性的にも合って色んな話ができ、かつよりグローバルな視点のヒントをくれるほんとにいいヤツで。

当日は彼の新作JK(レディースもあるのです)と彼女からプレゼントされたニット帽装着。

AW2014-15から日本の著名なブランドとのコラボも。
またfashion 関係のニュースとかで色々取り上げられるはず。

すごいデザイナーだ。

ちなみに彼のブランド http://christopherraeburn.co.uk/
偶然の出会いが続いていくミラクルって楽しい。

2013年9月18日水曜日

新作 : La Belle au Bois Dormant (眠れる森の美女)

テーマ : La Belle au Bois Dormant (眠れる森の美女)


今回はカラーテーマがなんとなくあり、絞り込みをする中で記憶の中の
眠れる森の美女のストーリーとリンクしてきました。

元々は童話でもHAVIENA的解釈で大人の女性に向けた
クールな印象になるように心がけました。

スイートスイートなランジェリーはいっぱいあるもの。


●レース:オーストリア製レース使用。
モダンな雰囲気の小さな花が優雅な枝に結び付けられています。
ライン上の優しいベージュが、グランド部分とのコントラストを作り出し、
よりスタイリッシュでエレガントな雰囲気です。

●STYLE (型は4型)
トライアングルブラ・レギュラーショーツ・タンガ・ボクサー

●カラー:3色+定番カラー (ラメ、ルージュ、ノアール、ブラン)

■グリーン系
Foret profonde (フォレ・プロフォンドゥ)深い森
針葉樹の深い森のイメージ。肌なじみがよく、深みのあるシックなカラーを
対照的なコーラルのモチーフでちょっとひねりを加えて。




ピーコックブルー的なグリーンに黒のライン
シックなベージュのリボンとコーラルのモチーフでアクセント

グリーン*コーラルって、なかなか新鮮。




■グレー系
Brouillard (ブロイヤー)霞・かすみ
深い森にかかる霞のようなニュアンスカラー。儚い夢のような白昼夢のような、
でもちょっと甘い余韻を感じるカラー。



今季のニュアンスカラー
繊細な配色バランスで儚いけれどクール、でもどこかスイート。

配色バランスイメージは
料理にも似た感覚。

甘さ一辺倒だと口の中がいつまでも甘くてくどく感じてしまう。
ちょっとした酸味や苦味、スパイスで印象が引き締まったり深みを感じたり。



■パープル系
Chambre a coucher (シャンブル・ア・コシェ)寝室
森の奥に眠る姫の寝室は守られた秘密の空間。マチュアなパープルカラーを
グレーのストラップとグリーンのリボンが引き締めます。



マチュアなカラーをクールに引き締めるグレー、
リボンやモチーフのカラーがアクセント。




料理でも映画でも音楽でもデザインでも、
すごく動かされるモノに会った時に無言になる。

アンテナがいっぱいになって満たされて
その後もその感覚を思い出して
少し冷静になってきたらちょっとずつ分析してみて
何度も余韻にひたれる。

配色を考えるとき、そういう幸福感のバランスを意識しているかも。

2013年8月29日木曜日

阿波おどりと納涼祭


8/24は高円寺の阿波おどりを見に。
高校時代の同級生の祐ちゃんの店、La cocina del quatro 前のいい場所でみっちり鑑賞。


↑ここの連はゴツイ人多い。

扇を華麗に回す人も。


編笠は後ろ姿のうなじが強調されて、より女性らしく魅せるとか。




  あら、下駄の裏は朱色なのね。
つま先立ちでしなしな踊るのって、見た目は優雅だけど結構体力使うらしいですよ。

踊り手の笑顔と太鼓のリズムで軽くトランス状態を堪能した後は、

美味しいご飯とめでたいお話でシメ。


そして翌25は新宿ゴールデン街の納涼祭へ。

出店が細い路地にでて、沢山の人で賑い、浴衣美人に眼福ー。

すっかり写真撮りそびれてなんとも残念。


これらのお祭りが終わったら、本当に一気に秋めいてきました。






2013年8月28日水曜日

お盆休み

朝晩がめっきり涼しくなりました。
働き出してからは、いつもあっという間に夏が終わってしまう気がします。

今年は随分久しぶりにお盆に帰省。

事前プランをあまり立てずに、タイミングあった地元の友人とご飯や温泉に行き、
昔ながらの景色に癒やされながら寝貯め。

故郷だとすごく眠れます。


穏やかに見える川。
幼いころは毎日川遊びしていましたが、
昨年の九州北部豪雨では今まで見たことのないような姿に。

まだまだ、川べりの木々にはその時の漂流物がぶら下がっていたり。


大正時代から掛かる石橋も欄干がなくなってしまっていたり。
今も立入禁止になっています。
前は、蔦などが絡みとてもいい雰囲気だったのに。

ホタルも随分減ってしまったようですが、皆さんの努力で少しずつ回復。


甥っ子は帰省した日に初めて階段を登り始め、
二日目には2階まで何度も登ってみんなを驚かせていたり。
(でもまだ降りれない。)


義弟が八女市でやっているセレクトショップ「うなぎの寝床」にもおじゃま。
八女地方を中心とした作り手のモノを扱い、地方で魅力的な地方のモノを買える店です。

最近購入した鉄のフライパン用のタワシやお箸などを購入。

なかなか素敵なセレクトなので是非福岡にお越しの際は足を伸ばしてみてください。

普段と全く異なる環境に戻り、
PCや、ケータイもあまり使わずに家族メインで過ごした2日半。

お盆前の追い込みでギチギチだった頭も随分リフレッシュ出来ました。

ネジが何本か飛んでそうだった状態から
一度全部解体して組み立てなおして戻ってきたような。

故郷に戻ると、この自然が、この人達が
自分を育ててくれたんだなと感じ、

昔から好きだったモノコトを再度見つめなおして
これからの人生を考えてみるきっかけになります。

無理やりだったけど、やっぱり帰ってよかった。
とても贅沢な時間を過ごせて幸せ。

気持ちを新たに頑張ります。








              


2013年8月12日月曜日

夏の風物詩

お誘いいただいて花火鑑賞。







ありがとうございました!満喫!

新宿伊勢丹イベントは明日まで。
夏の思い出に、友人、恋人、自分へのギフトにどうぞ。

■ 7/31(WED) - 8/13(TUE) 
伊勢丹新宿店3Fマ・ランジェリー(ランジェリー売り場)にて期間限定イベント(HAVIENA)



2013年7月22日月曜日

IFFを終えて

ファッションの合同展IFF(International Fashion Fair) 無事3日間終了しました。

IFF はファッション業界における国内最大のトレードショー。

今回は700社ほどが出展し、HAVIENAとmjoux(ジュエリー)のブースはその中で
VP(ヴィジュアルプレゼンテーション)グランプリにもピックアップしていただきました。
お花の装飾は花梅東京


関係各位にお送りしたご案内メールにも書きましたが、
今回は今までと違うアプローチにトライし、
その結果、こうして紙面に掲載いただくことで、客観的にも評価していただけたという経験は
いろいろな面で収穫も大きく、良い手ごたえを感じることができました。


実は、諸事情で急きょ決まった今回の出店。
具体的なことを打ち合わせ始めてからおよそ1週間でイメージの詰めと段取り。

その間にPCが突然完全に壊れてしまったり、
棚卸等の6末決算業務+
月末スタートのイベントの調整をしながらやり取りをして

限界かもと、自問自答しながら準備。。
周りとイメージの共有に努め、
たくさんの取引先や仲間や友人が協力してくれたおかげで形になりました。

改めて周りの皆さんに感謝。



思えば、2010年7月に初めてIFFに参加した時は
デザイナーズビレッジの5ブランド合同でのクリエイターズビレッジへの出展。

出したいものが出せず、ブースづくりも手探り過ぎて
その不満、不安がモヤモヤして展示会初日に行きたくないと泣き言言って
遅刻した苦い思いがあります。

今回は、急だったけど、
それぞれの分野のプロに支えていただき、
こちらの要求を即対応してくださる方々がいらしたから形になりました。


3年間の展示会を振り返るとその間にずいぶんいろんな方に出会い、
それがつながって形になってきたように思います。

今回の展示会で見えた課題、可能性、目標に向かって
今日からまた一歩ずつ前進していきたいと思います。

応援してくださる皆様、力を貸してくれる取引先・仲間に感謝を込めて。

2013年7月3日水曜日

night walk

イベント、6末決算と平行した次のイベントに向けての追加生産の仕込みでちょっと詰めた後、
しばらく燃え尽き状態。

日中雨上がりの新宿御苑でボーっと風にふかれてみたり、
飲食に走り、夜更かししたり。

不健康ぽい生活のほうが馴染むときもあるけど、
気分転換したくなり、夜の散歩。

気分で軽くジョギングしたりしながらプラプラ歩く。

アトリエ事務所のある新宿1丁目から麹町をとおり、皇居の周りをぐるり。


東京タワー、国会議事堂、丸の内、東京駅、千鳥ヶ淵。

緑の湿気のこもったような香り、くちなし、アジサイの香り、派出所横では蚊取り線香の香り。

今の時期は涼しめだけど、遠くに明るい都心の光を見ながら、この季節ならではの香りを感じる。


ペンディング事項を考えながらだけど、この散歩、結構楽しい。

未だに先週前に約束した肉会数件、
発注してたワインですぐに生活は変わらないけど、ちょっと続けてみようと思ってる。

2013年6月19日水曜日

ミキサー前

HAVIENAの商品をお買い上げ時、アソートでローズペタル(花びら)を散らしてる。

補充で新しいカラーのペタルを開けて準備。

各色を混ぜる前もこれはこれでキレイ。

店頭に張り付いたイベントがひと段落。

今回の反省と改善まとめ、また色んな仕込み作業。


2013年6月18日火曜日

ブーゲンビリア

”Les Vacances!(バカンス!)” コレクションの中の1色 ”bougainvillea ブーゲンビリア”

私の中で青い空に映えるバカンスの象徴です。
個人的な旅の記憶でもひときわ鮮やかでこの花を見ると一気に南国へトリップしたよう。

ブーゲンビリアを知らない方もいるので画像up。


鮮やかなフューシャピンクとグリーンが抜けるような青空に映えます。

お花部分の白いポイントも清涼感をさらにアップしてくれるよう。

かなり群生するのでなかなかの迫力です。


バカンスでの朝~昼のイメージ。


ちなみに sieste シエストゥ(お昼寝)カラーは午後、

nuit d'ete ニュイ・ド・エテ(夏の夜)はその名のとおり夜のイメージです。

夏を満喫できそうです☆

在庫少なくなってきているので気になる方はお早めにcheck してくださいね。

本日伊勢丹イベント・いったん最終日です。


2013年6月12日水曜日

衝動買い

丸の内のPASS THE BATONで。



CLAIRE DEVE のヴィンテージブローチ。

CLAIRE DEVEは80年代にCHANELやJean Paul Gaultier, Claude Montanaのデザインなども手がけたジュエリーデザイナーらしい。

クラシックで重厚感のあるシックなブローチ。

映画バトル 『バナナvsピーチまつり』 

何度か告知していた衣装協力映画、岨手監督の「共犯者たち」。
東京での上映がスタートしました。

私は一緒に衣装提供したジュエリーのmjouxデザイナーと一緒に初日に鑑賞。

この「共犯者たち」はゆうばり国際ファンタスティック映画祭2013で、観客賞(ファンタランド大賞イベント賞)を受賞した『バナナvsピーチまつり』というプログラムの中の1つ。


(概要引用)
最近よく「女性監督ならではの感覚!」とか宣伝文句で謳われた映画があります。
男性監督と女性監督、そこには果たして本当に感覚の違いがあるのか?
そしてあるとすれば、それは具体的にはどのような違いなのか?.....をスクリーン上で確かめたい!

そんな思いで短編オムニバス企画『バナナVSピーチ』が生まれました。
まず男性監督4人女性監督4人が男女ペア4セットになります。
そして同じテーマそして同じ俳優2名を主演に迎えて、男女の監督が短編映画を1本づつ撮るのです。
で、その2本を連続して上映!!! 男女監督が個性の限りを尽くして戦うバトルの始まりです! 
さあ同じテーマ&同じ役者を、男女の監督がどう料理するか? そしてそこにはどんな男女の視点の違いが?
主演俳優達がその2つの作品の中でまったく別の魅力と表情を見せます!
「なるほどココが違う!」「意外とココは同じなのか・・・」などなど、
作品本来の面白さに加えて、男性監督vs女性監督のファイトも楽しんでください。


K'sシネマ(新宿)で凱旋東京上映中です☆


1回の入場で4作品(30min程度の短編*4作品)楽しめます。
プログラムAとBがあり、岨手監督の作品はプログラムA。

岨手監督の作品はもともと好きなのですが、どの作品もそれぞれ ”かなり” 楽しめました!

コメディとか、繊細な感覚とかそれぞれの監督の作風?的なものが際立ち、
中だるみせずに観れる。

「共犯者たち」
岨手監督の作品では
映画初主演のmeriiちゃんがHAVIENAのランジェリーを身に着けてくれています。
なんと、ランジェリー用のオーガンジーの袋まで登場!
エンドロールにもがっつりロゴマーク入れていただいてました。

「ウィンターズ・レコード」

岨手監督のバトル相手の平波監督の作品「ウィンターズ・レコード」もすごく良くて、
ストーカーやっちゃうmeriiちゃんになぜか異常に感情移入してしまいました。

meriiちゃんはもともとモデルさんとして知っていましたが、
今回の主演映画2作品を見てファンになりました。
映画、是非観てみてください!


岨手監督と、平波監督の作品バトルはプログラムAなので
本日6/12(水)と、明日13(木)21:00-あと2回しかない。

プログラムB(14・金)も見たいー!

連日、満席のようなのでお早めに!







2013年6月6日木曜日

産地 工場見学 (防備録)

本日はイベントをスタッフに任せ工場見学。
裏地で有名な旭化成ベンベルグのLOISIR(ロワジール)の関連工場見学に富士吉田へ。

原糸、撚糸、染色(かせ・チーズ)、整経、整織、整理・後加工、検査を
工程順に案内していただいた。

原糸の説明時は写真撮りそびれ。

原料のキュプラは木綿の綿(わた)の部分でなく、種の周りのうぶげを加工してつくる
天然系の半合成繊維。



<染色>

①かせ染色

このバーの周りにかせ状の糸を巻きつける。
芯になるバーにはあながあり、そこから染色する。 


これは遠心脱水機。
叔父の工房にもあったな。
 

染色後のかせ状の糸はぬれたのをそのまま乾燥するとカチカチ、ゴワゴワ。

なるべく自然の環境に近い40度程度で乾燥。

こんな風にほぐし、1つずつバーにかけて
順に乾燥。




↑染色工場ちょっと俯瞰的に撮って見た。


②チーズ染色

原糸を適度にソフトなテンションで専用のボビンに巻きつける。

芯には布を巻いてある。
糸の痛みを防ぐため。 

釜は100キロ釜とか数種の大きさの釜がいくつか。
サンプル染めなどにも対応。
                


 鉄の柱みたいなのにタテに巻を通していく。
鉄の柱には穴が開いていて、そこから染色液がでて染色される。



チーズ染色の「チーズ」は形状がチーズに似てるからとか。
でっかいタンクの下から染色液がタンク内の柱に送り込まれ染み込み染まる。



その後は乾燥。40度程度の温風を当て、その後1日程度放置。
急激に乾燥させると風合いを損ねる。
ゆっくり時間をかけ乾燥。




↓乾燥と放置で程よい風合いに乾燥。


↓乾燥後の糸、かせ状のものをボビンに巻き取る。
かせ染色のほうが、小ロット対応とは言え、
この1かせで17500M(17.5キロ)ほどの糸の長さある。


織りの柄に合わせ、ボビンを配置。


糸の組成、配列は全部企画で決められている。


これはひたすら縦糸のみをセット。420本の糸を14回並べ120CMほどの幅にする。


ちゃんと、バラけないように、交差というか、(ワード失念)あやというかになっている。


向こうに並んだボビンから1本1本の糸がこのカード上の板にあいた穴をとおり、
機械にセットされている。


 説明の途中1本糸が落ちたらしく、職人さんがチェック。



耳の部分に職人さんごとの色の糸がつけられ、
分業ながら、責任とプライドを持って仕事をする仕組みと
チェック機能が備わっている。



縦糸巻き終わり~。


手前の丸い輪は万が一の糸切れ時に備えた工夫。

ロスを出さない工夫は万が一にも備えられている。専門職人のプライドだな。



出来た縦糸のまとまりは巻き取られ、こんな風になって織担当のところへ。



↓全然見えないけど糸が無数に走っている。

次の柄にするための糸はスタンバイされており、
前の糸と後の糸を結んでつないでいく。
420本を2時間ほどで1本1本手結び。職人技!



こちらはジャガード織機。

紋紙の穴が開いたところは縦糸が通らず(?)それがプログラムになり柄が出来ていく。
(ジャガード織機は以前の産地見学でも見学していたので私的に割愛)





 さっきみた縦糸のまとまりがセットされてる。↓

織りあがりたてのジャガード。


最後の見学は、後加工。
スチールのガンガンに入っているのはいろんな溶剤。

ソーピングで生地を薬剤に浸し、
ゴムローラーで絞る。









↑ボーダーや、チェックはゆがみが出たら目立つから
このライトみたいなので縦横のゆがみを読み取り、下の画面でゆがみのチェック。

しなったローラーが、ゆがみ調整していた。
すごい。ハイテク。こんなこともオートマチックに出来ちゃうなんて。


↓ここからテンターにかけてる。生地耳の針跡はここでつく。
縮み等を考慮して素材に応じての温度でこれから乾燥。ここ特に暑い。




↓これ、耳につく針跡の針。

↓生地のミミに針で生地のテンションを調整し、乾燥。

染色。(後染め)機械の中を生地が通って、染色。


中身こんな感じ。




ところどころに窓があり、染色過程の生地を覗ける。

その後は遠心脱水機にかけ手乾燥。


こっちは蒸気で後加工中。


機械デカイ。設備投資額かなりだなー¥


デカイー。 =¥





織りあがった生地に油がついていたりすると後加工の効果が落ちるので
洗う。洗剤はそんな強烈なものじゃなく、オレンジピール由来の柑橘系の香りのものとか、
花王さんとかのだったり。(工場だろうケド)



機械デカイー

生地同士を縫い合わせ、加工は一気に流れ作業で。 

自分でも染色やるからとても勉強になる。

システマチックになっているところは見習いたいと思うポイントも色々。


盛りだくさんの見学だったけれど、
充実の研修会栞(しおり)をご用意くださり(読み応えあり)、
地元の観光を含め、沢山のおもてなししていただきました。



懇親会では馬刺し、あわび、日本酒、山梨のワイン白2種、赤2種 
(一通り堪能させていただきました☆)

さらには富士山シフォンをはじめお土産まで!

もともとお取引先に向けての工場案内だったのを、
今回はデザイナークリエイター向けにやってくださったらしい。

工場の方々職人さんや、生地作りに関わる人とのお話、
ガチャ万時代*の会長の武勇伝?的なもの・・・とても興味深く充実した見学となりました。

(機をガチャンと織ると1万円になるという景気のいい時代・1と6のつく日に市が立ち、
即日現金商売だからその日の売り上げの札束持って豪遊した話。)

関係者の皆様、どうもありがとうございました。